嫉妬 | タマさんが来た

嫉妬

浴室に入ったところ、窓枠にタマさんが座っていた。

 「ふわぁぉっ!」と変な独り事に加えて妙ちくりんなリアクションまで取ってしまい 自分で自分を取り繕った6月末、マッパな夜。




タマさんが来た 意外と長い胴体


嫉妬に身を悶えさせる…

これまで、そんな感情とは無縁に暮らしてきたわたくし。


だが、タマさんは違う。

彼女から注意をそらす電話に、

自分が拒絶される浴室とトイレの扉に、

そしてわたくしの睡魔に 怒りをぶつける。


これはいったい何なのだろう。

他人に対して嫉妬を覚える瞬間、それは基本的に自分自身への自信が根底にあるはずである。

となると、タマさんは「自分が愛されるべき生き物なのだ」という、ゆるぎない自信を持っているという事なのだろうか。動物の自信はどこからくるのだろう。