手の届く範囲
セミが鳴き始めたと思ったら、びっくりする位に連日の雨。
被害にあわれた方々、お見舞い申し上げます。
洗濯槽なう。入っている姿が可愛いと思っていたら実はシッコをしていた事が判明
ある意味 水害ともいえる事態にめまいがした7月の日曜。
タマさんは時々宙をあおぐ。
そして思いっきり伸びて 前足で空をかく。
その姿は某保険会社のキャラクターの様だ。
ただ、多くは何に手を伸ばしているのかが不明な事が多い。
わたくしが今更ながらも幼児体型脱出の為に コ○リズムをしていたところふと視線を感じた。
横を見るとタマさんが口をあんぐりあけて後ろ足立位で手の動きを前足で追っている。
その姿は吹き出すほど可愛いかったのだが、タマさん本人は同居人の不可思議な動きに半分興奮、半分当惑していた模様。
そして、わたくしの動きがタマさんの為に動いているのでないと認識するやいなや、憤り、猛ダッシュで部屋を駆け回っていた
「ママにお月様をとってあげる」 幼い頃、空に伸ばした手。
いつ、どんなきっかけでその手が望みを叶える事は永遠にないと認識したのだろうか。
どんなに望んでも届くものと届かないものがあると学んでいくのが 分別がつく、いわゆる大人になるという事かもしれない。
すぐ目の前にあるものが、実はとても遠くにあるとわかるのが分別。でも、そもそも手を伸ばさなければ、触ろうとしなければ、それはわからない。だから触れようと手を伸ばし、行ってみようと踏み出す事はとても大切な事なのだ。
そんな事を考えながら、腰を振り終え、静かになったタマさんを探したところ…
冷蔵庫の上に2本足で立ち、天井にむかってパンチをしていた…
見たところ虫がいる様子もない。
タマさんは 何に触れようとしているのか。
そして彼女は何を得て 成長するのだろうか。